ラオスのソンサイ首相が2月20日、タイの首都バンコクを訪れ、ペートンタン首相と会談。2025年が両国の国交樹立75周年であることを踏まえ、関係の強化と貿易拡大などで合意した。この中で真っ先に話題となったのが開通から丸3年が経過し、累積輸送量5000万トンを超えるまでとなった中老鉄路を活用した国際貿易だ。中国からはラオスを経てタイやベトナム、シンガポールへ、ラオスからは中国を経て欧州などに向けた新たな交易路がそれぞれ開設されるまでとなっている。また、両国政府は中老鉄路とタイ中高速鉄道を結ぶ東北部ノーンカーイ県でのメコン川鉄道橋の新設でも合意を改めて確認。貿易の活性化とともに相互の観光客誘致も拡大させたい考えだ。
市場調査
タイでコンビニエンスストアがお目見えしたのは今から35年前の1989年6月、セブンイレブンの1号店がそれだった。その後、日本からファミリーマートやローソンが相次いで出店。地場資本による新ブランドの誕生もあって、コンビニはすっかり定着したと言ってよい。その数、タイだけで全土に約2万店舗。ミャンマー国境などどんな山奥にも存在するのが特徴だ。うち、セブンだけで4分の3、圧倒的な市場占有率(シェア)を誇る。だが、必ずしも多店舗化にこだわらないとする見解も示されるなどこれまでにない動きもここに来て広がっている。タイのコンビニ戦争は新たなステージへ。
ストロボスナップ機能を標準搭載し、高速測定が可能に
ミツトヨの「クイックビジョンProシリーズ」は、高精度測定に対応した本体構造とオートフォーカス機能をもつ。全機種にストロボ照明を搭載し、画像測定の常識を覆す圧倒的なスループットで生産性向上を実現する。
微圧大容積製品に対して高精度な漏れ計測を実現
信頼の技術であらゆる産業の「漏れ検査ニーズ」に応えるコスモウェーブが、エアリークテストの技術と知見を活かし、EV生産の増加に対応するため、エアリークテスターの新製品「EVシリーズ」を発売した。
今年も製造業に特化した展示商談会「FBCアセアン2024 ものづくり商談会」がタイとベトナムで開催されます。ASEANで事業展開する製造業企業にとって欠かせないイベントとなったFBC(Factorynetwork Business Conference)の魅力、そして今年のFBCのポイントについて、主催者であるNCネットワークの小暮マネージングダイレクターに聞いてみました。
食品の生産や流通、消費などさまざまな段階で排出される食品廃棄物(食品ロス)。タイなどの東南アジアはその有数の排出地域なのだが、これが積極的に語られることはこれまであまりなかった。国連の気候変動枠組条約会議(COP)でも討議される多くは、機械や化学といった重化学工場や発電所から排出される二酸化炭素の削減、あるいは南北両極の氷河の融解の話題ばかり。食品廃棄物についてはほとんど論じられていないのが実情だった。だが、現実は左にあらず。国連機関の資料によれば、食品廃棄物から排出された二酸化炭素などの温室効果ガスは排出量全体の1割を占め、その経済的損失は年間1兆米ドル(約146兆円)に達するというのだから驚きだ。連載の今回は、汚名返上として加速度を強めるタイほか東南アジア各国における食品廃棄物削減の動きを取り上げる。